写真の場所は、近年まで国営のFM放送局の敷地として利用されていた所(写真一枚目の中央に、巨大な鉄塔が写っています)なのですが、現在は10m×10m程の、非常に小さな小さな区画に区切られ、所狭しとピット(縦坑)・採掘小屋が並んでいます。 この小さな区画の採掘権は、オークションにかけられ、高い値段で取引されています。採掘権は、一年間の期限付きなので、その短い期間の間に、大きな原石や宝石が多数含まれている層に当たれば大儲けなのですが、全く何も出ないということも多々あります。まさに「ハイリスク・ハイリターン」という言葉がぴったり当てはまります。 「Gem Paradise」のまわりには、ここで一攫千金を成し得て、広大な敷地に豪邸を構えた人々が住んでいますが、鉱夫は、あまり良い環境とは言えない、採掘小屋で寝泊りしています。採掘された土砂は、まさに宝(石)の山ですので、夜間の盗難を防ぐ目的も兼ねています。 夜間の採掘取締り(夜間の宝石採掘は禁止されています)の為、ここには小さな警察の派出所が作られていますが、夜間でも数百人いる鉱夫を数人の警官で完全に把握するのは不可能に近く、実質的には、治安維持程度の役目しか果たしていません。 そしてまた、その警官達も、下を向いて宝石を探しながら見回りをしています。 仏陀の足跡があるという、スリランカの霊峰「スリパーダ」の下には、様々な人々が一攫千金を夢見て宝石を探している、何とも俗っぽい世界が広がっています。 |